IUCN-トヨタ・パートナーシップ
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パートナーシップについての詳細
国際自然保護連合(IUCN)とトヨタ自動車(以下、トヨタ)とのパートナーシップ5年間協定が2016年に結ばれました。このパートナーシップにより、2万8千 種以上の絶滅リスクに関する知識が大幅に増大しつつあります。この2万8千 種のなかには、人類の主要な食糧源である野生種が多数含まれています。
IUCN–トヨタパートナーシップのおかげで、キノコ類、クモ類、樹木、イワシ類、トカゲ類などを含む多くの種を評価することにより、『IUCN絶滅危惧種レッドリスト™』に存在する大きなギャップを埋めつつあります。この評価作業は、国連持続可能な開発目標15「陸上の生命」の達成状況をモニターするIUCN の努力の一助となっています。このように政策決定者や環境プランナーが利用するデータを良質なものにすることで、将来の意思決定の道標となるとともに、保全行動の改善をもたらすでしょう。
このパートナーシップは、新しいウェブプラットフォームを提供することで、必要な保全データへの一般からのアクセスを容易にすることにより、『IUCNレッドリスト』の機能性を改善してきました。
トヨタ自動車取締役副社長のディディエ・ルロワ氏は、「地球環境問題の取り組みにおいて大切なことは、人々の生活に良い変化をもたらすように早期かつ大胆に具体的な行動を起こすことです。トヨタは、1997年にプリウスを発売し、2014年には燃料電池自動車MIRAIを発売するなど環境対策を進めてきました。しかし、環境を守るということは、二酸化炭素や排出ガスの問題にの対応することだけではありません。生物多様性の保全も、人々の生活にとって重要な取り組みです。IUCNとのパートナーシップにより、人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジの実現に向けて新たな一歩を踏み出したことを誇りに思います」と述べています。
民間セクターは、IUCN やその他の組織を支援することで、生物多様性の減少を逆転させるための重要な役割を有しています。このパートナーシップは、生物多様性の消失と戦ううえで重要なリーダーシップの役割をトヨタが演じていることを示しています。
トヨタとIUCNによる生物多様性保全に関する啓発ビデオ
トヨタ環境チャレンジ2050
IUCN–トヨタパートナーシップは、自動車による環境負荷を限りなくゼロにし、同時に社会に対してプラスの影響を与えることを目的とした「トヨタ環境チャレンジ2050」実現に向けたプロジェクトの一環です。環境チャレンジの第6チャレンジを通じ、トヨタは生息環境の破壊の防止および生物多様性の保全と回復を計画の中枢に据えるために主導的役割を果たしています。トヨタとIUCNは、第6 チャレンジ目標のもと、このパートナーシップを進めることにより、自然と調和する未来社会をつくるための基盤となる知識の改善に貢献していることを誇りに思います。より詳細は、トヨタのウェブサイトを参照されたい。
IUCN–トヨタによるこれまでのイベント
- UCN–トヨタパートナーシップ調印セレモニー (2016年5月10日、ジュネーブ)
- 進むべき道: 民間セクターの関与の推進 – IUCN世界自然保護会議サイドイベント(2016年9月2日、ハワイ)
- 進むべき道: 持続可能な開発目標と愛知目標の達成 – 第13回生物多様性条約締約国会議サイドイベント(2016年12月7日、カンクン)
- 進むべき道: 民間セクターの力 – パートナーシップイベント(2017年5月23日、バンコック)
- IUCNレッドリスト最新情報 – 記者会見(2017年12月5日、東京)
- 進むべき道: 知識から行動へ – 第14回生物多様性条約締約国会議 (2018年11月20日、シャルム・エル・シェイク)